top of page




春宵(はるよい)005
春の桜の時期の満月の夜、そのひとときは、なにものにも変えられない風情のある千金にも値するほどすばらしい。という「春宵一刻値千金」~中国北宋時代の詩人、蘇軾の漢詩「春夜」の中の一節からきている。 春桜の咲いている満月の夜に、家族と夜桜を見ながら散策したことがある。そんなに肌寒くもなく月明かりに浮かぶほんのりピンクがかった桜がとても幻想的な雰囲気を醸し出してい る。そんな風情を作品で表現してみたい。と思いこのシリーズを制作している。描くごとに桜の色は、変化する。というかその都度、その時のイメージによって桜の色も背景に使う色も変化する。 A full moon night during the spring cherry blossom season is a moment so wonderful it's priceless, with an irreplaceable elegance. "A moment of spring evening is worth a thousand gold coins," says the phrase, ta
徹 内山
11月4日読了時間: 2分


紅富士 004
実際に真っ赤になった富士を見たのは、精進湖に朝焼けの紅富士を見に出かけた時、前の晩雨が降ってどうなることかと思ったが、朝方、東の空から赤く染まってきた記憶が残っている。あとは小山町、富士川や大磯などでも夜明けまえに出かけ色が刻々と変化していくのを スケッチしに出かけたのもついこの間のようだ。イメージの色に近い現実のあか富士を一度はどこかで見てみたいと思う。 The last time I actually saw Fuji turn bright red was when I went to Lake Shoji to see the crimson Fuji at sunrise. It had rained the night before, and I was worried, but I remember the eastern sky turning red in the morning. I also went out before dawn in Oyama Town, Fujikawa, and Oiso, sketching t
徹 内山
10月16日読了時間: 1分


作品紹介 003 「海の記憶」
1998年横浜ベイシェラトンホテル&タワーズの壁画を手掛けた、その年の12月、イタリアの中北部(トスカーナ地方からローマ周辺にかけて)の中世山岳都市をめぐるスケッチのツアーに参加させていただいた。その中でタルクイーニアという海沿いの街に行ったとき、海から吹き上げる「風」が、どこか懐かしく感じた。それは子供のころ海辺で遊んでいるときに海から吹き上げてくる、独特のうみかぜと似ていた。自分は海沿いの街で育ったのだな。と改めて感じた。それから「海」の作品を自分の中心的な作品と位置づけ、2000年から「海の記憶」と題したシリーズを手掛ける。 海を描こうと思った動機としては、ほかにも理由がある。ひとつめは、抽象画を描いていた時に手のストロークを使うようになり、それが青海波のように見えてきたり、それ以前に描いていた「化石の」シリーズも「海」に関連するタイトルやモチーフが多かったということも「海の記憶」シリーズを描くきっかけにもなってる。 In 1998, after creating a mural for the Yokohama Bay Sheraton
徹 内山
2024年12月17日読了時間: 2分


作品紹介 002 「月あかり」
海の見える丘からの月あかりに照らされた風景の作品の構想が浮かんだ。 この場所は、以前、自分が抽象画を描いていた時期から、風景画を意識し始めてから出会った場所である。 作品のイメージはいくつかのスケッチやいつか見た旅先での情景がかさなりあってできることもある。 月あかりに照らされた情景は、なぜか郷愁を誘う。不思議な明るさに心惹かれる。 #japan #japanesepainting #日本画#日本画家 #内山徹展 The idea for a work of landscape illuminated by moonlight from a hill overlooking the sea came to mind. This is a place I first encountered when I first began to pay attention to landscape painting, moving from a period when I was painting abstract paintings. The image
徹 内山
2024年12月15日読了時間: 1分


作品紹介 001 「富士山」
コロナ禍の中で2ヶ月半、全ての教室が止まってしまった時に、富士宮浅間神社にお参りしてから、富士川の近くでスケッチしました。以前、富士川でスケッチした時とても感動したのでそこでスケッチすることにしました。 その時の感動を残すために20号の作品を制作しました。 富士は、見る角度や季節、時間帯によって さまざまな表情を持っている。 いつも見慣れている神奈川からの富士は、スーッとしたフォルムですが、富士宮〜富士川あたりからの富士は、思ったより荒々しく雄大な印象がある。 #富士 #日本画 #内山徹#tohru uchiyama#japanesepainting During the two and a half months that all classes were suspended due to the COVID-19 pandemic, I visited Fujinomiya Sengen Shrine and then sketched near the Fuji River. I had been deeply moved when I
徹 内山
2024年12月15日読了時間: 1分
日本画の話 Vol.1
日本画とは?よく皆さんに聞かれます。日本画って何ですか?墨絵ですか?油絵や水彩画とどう違うのですか?などなど。こちらのブログに少しずつ書いていこうかと思っています。 日本画とは? 日本画とは、明治時代、西洋から油絵(洋画)の技法が輸入された時に、日本古来から続く...
徹 内山
2024年7月16日読了時間: 2分
bottom of page